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【分析レポート】エアリズムマスクは「インスタ映え」向き?「情報性」向き?

プレスリリース

Instagramのユーザー数は今やFacebookの超えて、2019年時点で約3,300万人となっており、生活インフラになっていると言っても過言ではないSNSとなりました。企業がマーケティングを行うにあたり、Instagramを活用することも必要不可欠となっており、対応が迫られます。

今回、レシート買取サービス「ONE」を運営するWED株式会社様と、ソーシャルプロファイリングAI技術を持つ当社(AIQ:アイキュー株式会社)共同で、各社の分析技術を駆使し、インスタグラム上の投稿データと実購買データを元にした調査レポートを配信致します。

1. 「インスタ映え」か「情報性」か

 
最近では「タグる」という言葉が定着したように、情報収集はGoogleで検索するよりInstagramでタグ検索を行うようになっています。
シェア機能がないため拡散性は弱いものの、幅広い世代に情報収集ツールとして使われているInstagramですが、各ユーザーが情報収集をする際、企業の広報やインフルエンサー、プロによる投稿よりも、自身の友人や知人の口コミや投稿などを重視する傾向にあり、日々のInstagramの利用頻度は高まっています。
Instagram上で投稿される写真においては、ブランディングをする「インスタ映え」を重視して時間をかけて投稿するものと、見た物を即時アップして情報を周知する為の「情報性」のコンテンツに分かれ、それら両者のコンテンツの違いについて分析していく中で、データ上どのような違いが出てくるか、その傾向を明らかにしていきたいと思います。

2. 調査概要

 
調査目的:
InstagramのUGCは「インスタ映え」を意識したものと「情報性」を付与した2種類に分類されると考えられる。果たしてその違いはデータ上どこに現れるのかを検証したい。
調査方法:
両社独自の分析ツールを基に算出
調査期間:6/11〜7/30

3. 「インスタ映え」の商品の特徴

 
インスタ映えのコンテンツの特徴は、ビジュアルを重視している点です。以下インスタ映え向きとされているスターバックス社が発売している「ごろっとイチゴフラペチーノ」の購買データとソーシャルデータを比較しています。

●商品の購入時間帯とハッシュタグがつけられた時間帯

図1)#ごろっとイチゴフラペチーノのタグをつけた時間帯別


図2)ごろっとイチゴフラペチーノ購入時間帯

ハッシュタグと親和性あり。購入数が多い時間帯は13:00-16:00。ただし、購入数は夜の時間帯に連れて低下しているが、インスタグラムへの投稿(ハッシュタグが付けられた時間帯)は購入時間帯のピーク時と、19時前後の時間帯も多くのタグ付けがなされている。

●他のインスタ映えを意識した商品事例
さらに、他の商品においても購入時間と投稿時間がずれている投稿について、コンテンツの特徴として「その投稿主の顔ないし身体の一部が写り込んでいる」傾向が高く、自身のビジュアルイメージも兼ねて、投稿の際は時間をかけて加工してから投稿する可能性がありそうです。

・#31アイスクリーム
20〜30代の女性ユーザーからの投稿が70%以上を占める。商品の購入時間は15時前後が最も高く、Instagramに投稿された時間帯では21時〜22時にかけて数多く投稿されており、商品購入後に写真の加工等に時間をかける為に時間を空けて投稿している。

・#ショコリキサー
20〜30代の女性ユーザーを中心に女性からの投稿数が多く全体の約8割を占めている。最も多い購入時間帯である16時であり、Instagramへの投稿時間が21〜22時に画像が多く投稿されている。

4. 「情報性」の商品の特徴

 
一方「情報性」の商品およびUGCの特徴は、情報の新しさやインパクトに重きを置いている点です。以下ファーストリテイリング社が発売している「エアリズムマスク」の購買データとソーシャルデータを比較しています。

●日付ごとの購入数とハッシュタグ数の推移

図1)#エアリズムマスクのタグをつけた日毎の推移  

図2)エアリズムマスクの日毎の購入推移 

ハッシュタグと親和性あり。6/19は「エアリズムマスク」の購入数とInstagramへの投稿数が最も伸びている、6/19以降は品切れなどの影響で購入数は減ってきている模様。ハッシュタグ数も19日を境に購入数と比例して伸びていない。

●商品の購入時間帯とハッシュタグがつけられた時間帯

図1)ハッシュタグ「#エアリズムマスク」をつけた時間帯の割合

図2)エアリズムマスクの実際の購入時間帯

ハッシュタグと親和性あり。多くの店舗の開店時間である10時台の購入が大半を占めており、購入と同時にSNSに投稿した傾向が多く見受けられる。

●他の情報性を意識した商品事例

他の商品においても購入時間と投稿時間が一致した投稿について、コンテンツの特徴として「商品のみの画像」が傾向として多く見受けられました。

・#吉野家牛丼並盛り
30代の女性ユーザーからの投稿が30%に達しているが、投稿時間は12時〜13時が最も多い。加えて購入時間も12〜13時台に集中しており、商品を購入してそのまま撮影〜投稿してることが考えられる。

・#カップヌードル抹茶
20〜30代の女性の割合が全体の約6割ほど占めており、Instagramへの投稿時間は13時に多く投稿されている。カップヌードルの購入時間は13時と18時に集中しており、日中の購入時間帯と投稿時間は一致している。逆に18時以降の当商品のInstagramへの投稿数は多く見られない。

調査結果

 
Instagramにおけるインスタ映えと情報性のコンテンツの違いについて、①購入時間と投稿時間が一致している場合は速報性・情報性を意識したコンテンツであり、投稿時間が夜などにずれて投稿されている場合はインスタ映えを意識して加工してから投稿するもの、②自分自身が写り込んでいるか否かで、ビジュアルを意識して投稿するかを判断する、ことが以上の調査データから推察されます。

また、エアリズムマスクの日付ごとの購入数とハッシュタグ数の推移のデータから、ハッシュタグ数と購入数の相関性についてはハッシュタグが付けられる数が多ければ多いほど購入数に比例している可能性が高いことが明らかになりました。

UGCを増やすことは、今後更なる潜在顧客への自然なリーチを可能にする為、広告費だけでなくユーザーの投稿モチベーションを高められるようなオフライン施策(イベントや商品開発)との連携もUGCを生み出す要因になり得るでしょう。

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